波長455 nmの新しい高効率青色レーザーダイオードを発表

※本プレスリリースは、2025年3月5日にオーストリア・プレムシュテッテンおよびドイツ・ミュンヘンで発表したプレスリリースの抄訳版です。
インテリジェントセンサとエミッタのグローバルリーダーであるams OSRAM（SIX：AMS）は、新しい高出力青色レーザーダイオード、PLPT9 450LC_Eの発売を発表しました。この革新的な製品は、43%という優れた電力変換効率と、初の波長455ナノメートル（nm）を特長としています。TO90パッケージで提供されるこの青色レーザーダイオードは、拡大し続けるポートフォリオの一部となっています。コンパクトで頑丈な設計により、堅牢なパッケージと高い光学出力を必要とするアプリケーションに最適です。

「この新しい青色レーザーダイオードは、青色レーザーの技術における大きな進歩を表すものであり、お客様の高需要なアプリケーションに強力で効率的なソリューションを提供します」と、ams OSRAM.製品マネージャー、Michael Mayrは語ります。「高い光学出力、高効率、コンパクトな設計により、この455 nmレーザーダイオードは、レーザーベースのアプリケーションに対する業界のアプローチ法を大幅に向上させます」。

PLPT9 450LC_Eは、波長455 nmで5.5ワットの優れた光学出力を提供します。この新しいレーザーは、標準43%という大幅に向上された電力変換効率を実現しています。高レベルの光学出力と効率で、高い光学性能を必要とするアプリケーションに適しており、産業と医療の両市場における要件を満たすよう確約しています。2nmステップの波長ビニングにより、お客様は波長精度に関する要求が高いアプリケーションに適したデバイスを選択することができます。この製品は、低熱抵抗が特徴の堅牢なTO90 Metal Can™パッケージで提供されます。

汎用性に優れた変換能力
波長変換は、青色レーザー技術の重要な要素であり、汎用性とアプリケーション範囲を大幅に向上させます。蛍光体変換プロセスを用いることで、青色レーザーダイオードは高出力の白色光を生成することができ、これは狭いビーム角のスポットライトなど、高品質の照明が必要なアプリケーションに適しています。白色光に加えて、青色レーザー光は赤、緑、オレンジなど他の色にも変換することができます。これは、青色レーザー光により励起されたときに異なる色で発光するように、異なる蛍光体材料を使用した、同じような蛍光体変換プロセスを通じて達成されます。この柔軟性により、高精度かつ高効率な色の生成が可能であり、多様な業界の特殊なニーズに対応することができます。舞台照明や特殊照明などのアプリケーションは、この幅広い色のスペクトルを生み出す能力を活かし、機能性とパフォーマンスを向上させることができます。例えば顕微鏡において、特定の色を狭いビーム角で生み出す能力は、画像処理のコントラストとディテールを改善することができます。

投影とその他アプリケーション
PLPT9 450LC_Eは、レーザー投影で力を発揮し、高い光学出力で明るく鮮明な画像を提供します。その高効率で堅牢なパフォーマンスにより、産業ユーザーの多様なニーズに対応することができ、さまざまな技術的ソリューションにおいて適応性に優れた貴重なコンポーネントとなります。大規模な投影でも、緻密なレーザーディスプレイでも、この青色レーザーダイオードは優れた結果をもたらし、複数のプラットフォームにわたって視覚体験を向上させることができます。 
投影のほか、青色レーザーは彫刻や溶接など素材処理のアプリケーションにおいても力を発揮します。その精度と信頼性により、細かく正確なマーキングが必要な作業に最適です。
PLPT9 450LC_Eは、現在提供を開始しています。詳細情報は、ams OSRAMのレーザー製品をご覧ください。